岩波国語辞典
岩波国語辞典
岩波書店 刊
発売日 2000-11
定番商品だが、限界がある 2006-06-13
現在、敬語の誤りで最も多いものの一つは「おります」という動詞の誤用である。例えば、三省堂例解新国語辞典では「囲み記事」という形でこの問題を平易に解説している。
しかし、岩波(第6版)では、「おります」という単語が、そもそも収録されていない。その理由は、「おる」と「おります」は同じ語だから、というものである。しかし、現代の日本語では「おる」から派生した「おります」が、独自の重要性をもった存在になっているので、これは「岩波の辞書編集方針が誤まっている(あるいは時代遅れである)」と言われても仕方ないであろう。
実際に、三省堂例解国語辞典では「おります」を(「おる」の派生語として扱うというよりも)、敬語の問題として扱っていて、その内容は本当に『(敬語教育の一環として)多くの小中学生に読んでほしい』と思った。また、三省堂例解国語辞典では、方言、和製英語の原語である英語など、様々な工夫がされていた。私が各社の国語辞典が「おります」をどう扱っているかを調べて際にも、「おります」を敬語という観点からも記述していたのは、三省堂例解だけであった。商業的宣伝かもしれないが、三省堂例解国語辞典は、「先生方が推薦する」のだそうである。
従って、岩波国語辞典は日本を代表する存在ではあるが、時代の流れのなかで、やや「追いついていない」部分が出てきている、という評価をするべきなのだろう。
専門的な部分が微妙なところ 2004-08-26
なかなか使いやすいし、簡潔でよい辞書です。誤用のことも詳しく載っている(「なにげに」の誤用の説明には思わずヘェーとつぶやいた)。
しかし、編者以下、文法の専門の国語学者が多数参画しているためか、助詞や助動詞などは記述が非常に詳しく有益な反面、普通の学校の教科書の説明と多少食い違うものもあり注意が必要。例えば、助詞「は」は、本書では係助詞になっているが、ふつう学校文法では副助詞あつかい。また本書は形容動詞も認めていないようだ(ただし第五版)。
まあ、そこのところは一般人にはたいした問題ではないだろうし、学習用に小中学生が使うときには注意すればいい。
私は個人的に文法的説明の詳しさがかなりお気に入り。
シックで安心感のある辞書 2004-03-20
大学の図書館で調べものをしている時、国語辞典を探しに行くと、有名な広辞苑や大辞林、新明解などは、大体いつも他の人に借りられていて、ボロい岩波国語辞典だけがひっそりと(くったりと)残っていました。
しょうがないなあと思いつつ手に取って使ってみると、なんと使いやすいではないですか!
これ、結構いける〜と、かなり気に入りました。
見やすく、意味が何と言うか、実際に使う時に則している感じで、人の温もりを感じるというか(小説的というか)わかりやすく、かといって噛み砕きすぎでもなく、すっと入ってくる感じで、古臭くもなく、安心感がある。
三省堂や角川の辞書は、昔ながらのという感じはしなくて、いわばコンピューターのようなイメージがあり、方針的には朝日新聞のような感じ。
(かなり主観が入ってますが)
それからは、広辞苑(大きいし重い)や新明解などがたまたま置いてあっても、お気に入りの岩波国語辞典を手に取るようになりました。
先日とうとう念願のこの辞典を購入して、うれしいです。
表紙もシックでカッコイイかも。
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